レオンに手を引かれながら歩いていると、何だか初めての夜遊びに私はわくわくした。

シオンとレオンが普段の週末に何をしているのか、知りたいようで知りたくなかったけれど、こんなに簡単に連れて来てくれるって事は、きっとこの前みたいな事にはならないだろうと思った。

だから、夜の街が何だか楽しみで仕方ない。


いつもと違って見える街並みも、外の冷たい空気も何だか全てが新鮮に見えた。


「あーちゃん、どこ行きたいの?」


私がそんな街並みに気をとられていると、レオンが突然そう聞いてきた。

私はてっきりレオン達が行く所に連れて行って貰えると思っていたので、意味が分からなくてレオンを見上げた。


「どこって?レオン達が行く所に行きたいの。」


私がそう言うと、レオンは声を上げて笑った。


「あーちゃん、覗き趣味でもあるわけ?」

「どういう意味?」

「だって俺ら、適当に女捕まえてホテル行く予定だしww」


レオンはそう言って、またクスクスと笑い出した。

私は一瞬呆気にとられて口を開けてレオンを見たけれど、次の瞬間レオンが知らない女性とベッドインしている姿を想像して、思わず恥ずかしくなった。

それを眺める自分を想像すると、途端に恥ずかしいやら馬鹿みたいやらで、私は顔が赤くなるのを感じた。