私はあまり食欲もなかったけれど、脳が働かないのも困るので、用意された朝食をきちんと食べた。

私がテーブルに着いて朝食を食べ出すと、兄達も揃って起き出してリビングにやって来た。

リビングの扉が開いた瞬間、相変わらず冷たい視線で私を眺めるシオンと視線が合ったので、バレない程度に目を細めて睨んでおいた。


「おはよう、あーちゃん。」


レオンがそう言って、私の向かいに座ったので私も小さく挨拶をした。


「大丈夫?緊張して寝れなかったんじゃない?」

「……大丈夫だよ。」


何時にも増して心配そうにレオンがそう言ったので、私は笑ってそう返事をしたけれど……


「言ってくれれば添い寝してあげたのに。あーちゃん先に寝ちゃうんだもん。」


と、残念そうにそう言ったので、朝からママに打たれてた。


「貴方達も早く食べて支度しなさい。」


ママはそう言って、朝食を食べ終えた私の手を引いて部屋に連れて行った。

私が衣装を着ている間に、ママは体系をカバーするために昨日と同じようにタオルを用意して、いつの間に買って来たのか、私の胸よりはるかに大きいサイズの下着を私に合わせて厚手のパッドを入れた。


出来上がりは上々で私は相変わらず偽装だけれど、とってもグラマーでセクシーな体系に変身した。