「なんで、佐山がいるんだよ!!」

「森田こそ!何しに来たんだ?」

「俺は、ちょっと寄り道だ!」

「俺も、ちょっと寄り道だ!」


絶対!イヴだから、来ただろ!って

お互い思っているな…

結は、ふんふん鼻歌しながら、コーヒーを入れる

「晩御飯あるだろうから、コーヒーだけね!」

「「いただきまーす!」」

「はい!飲んだら、2人共帰ってね!!」

「冷てぇなー!」「ちびちび飲む」

「薫も、恭ちゃんも、彼女作りなよ!?
クリスマスイヴだよ?
部活とか、やってる場合?」

「お前だってそうだろーが!!」

「あたしは、健ちゃんいるから!!」


今日、聞きたくない言葉だ

わざと言ったな…


「ばか!そこは、俺だろ!!」

「なんで、薫なの?やめてよ-!!」


会話に入れません


「俺が、お前好きだから!!」

抱きつこうとする佐山、逃げる結

「やめてよ!!恭ちゃん、助けて!!」

「……」


佐山が結を好きなことは、知ってる

フラれたことも

それでも、いちゃいちゃしてるように見えるから、ムカツク!!

結を捕まえて、腕の中に収める

「佐山より、俺だろ!!」

「/////」

「げぇーー!森田かよ!!あーあー」

真っ赤になる、結を見て佐山が頭を抱える

「ちょっと!!恭ちゃん!!放して!!」

あたふたしまくり!!

「やだ」

「森田が、ボンボン男だったのかー」

机に頬杖ついて、俺らを監察する佐山

「なっ何言ってんの!薫!!/////」

「結!俺とつき合え!!」

「//////」

「おぉーーー!!!」


あからさまに楽しむ佐山

お前、結のこと好きなんだろうが?


「ほら!七瀬!返事しろ!?」

「/////」










ずいぶんと長い間待ちました



「ごめん!!
恭ちゃん、大好きだけど…
無理!!」



大好き


無理


ショック……



「高橋なら、お前を応援してくれるぞ?
俺も、お前が大好きな奴なら、応援する」


なんと、まさか!

佐山が俺の肩を持つ!



「ほら!コーヒー飲み終わったなら、帰って!ね!!」


ギャーギャー言われて

追い出された

俺ら……