湯上がりに部屋に戻ってベルを見た

〝タノシカツタネアリガトウ ユウ〟

と入っていた

初めてメッセージを保護した

乙女な俺にちょっとひくけど

ニヤニヤしてるけど

今から、親に重大なお願いをするんだけど

顔緩んでしまって、説得力ないかも




思い出す高校入試前


両親の前にかしこまった俺…

「お願いがあります!」

「なんだ!?」

「ふーー。」とりあえず深呼吸

「家に女の子を泊めたい!」

「はあ?なんだと?」

「それと男も何人か!」

「恭ちゃん?わかるように言って?」

「クラスに女の子が1人いて、すごくいい子なんだ!今日、友達と4人で会った。
その時、ドクターストップで修学旅行に行けないって言ってたんだ。
俺、ドジって川に落ちてさ、そしたら…
泣いてくれた…着替えとか靴とか買ってきてくれてさ
その子学校、休みがちで行事出たことなくて
それで、何か思い出に残ることしたいなって…
うちで、プチ修学旅行しようかと… 」


「いいじゃないか!!なぁ?」

「ええ!!いいわねぇ!!」


俺の親は、昔から俺の願い事を叶えてくれる

ダメだとか、よっぽどじゃなけりゃ言わない


それでも、今回は自信なかった

「ありがとう」

ホッとして……涙が出た

父親が俺の頭を叩くように撫でた

母親はつられて泣いてた


「祭りの日を挟んで3日間泊まれ!
金曜日学校終わったらきて、うちで夕食!
二日目は、車で出掛けよう!夜は祭り!
三日目は、昼間からバーベキューしよう!」


「おっ…おう!」

なんと!

スケジュールは、決まった……


父親のこーゆーとこ、尊敬します!