HR

「先生!七瀬は!?」

「うん。七瀬は、入院にはならなかった
家に帰した……なんてゆうか
精神的なものからくるようだ
色々あるからな……助けてやってくれな」

こんなに歯切れの悪い、佐山は珍しい

「病気ではないってことですか?」

「実はな……木谷先生にも怒られたんだが、俺…外で待ってたから医者の説明聞いてねぇんだ
七瀬の説明では、そんなとこだ
今後はちゃんと、病院に通うって約束したから」

なんだ、このモヤモヤは!!

結局、よく分からないじゃねえーか!!


精神的…って完璧に俺が原因だな


謝らないと


翌朝


「おはようーー!!」

「結!」

「恭ちゃん!おはよう!」

「はよ」……頑張れ!俺!

「大ちゃん!おはよう!」←大塚

「おっす!復活か?」

「おっす!」


「よう!ヘタレ!」

「浩一!……はよ。」


結局謝れなかった


だけど


昼飯は3人で食べることが出来た


「体調どうだ?」

「いいよー」

「心配したぞお?」

「まっちゃーん!ありがとう!」



気まずい……


2人の会話に入れない


「まっちゃん、さぁ……彼女欲しいって
言ってたよね?」

「うんうん!」

「あたしの相棒がね、まっちゃんのこと
気に入ったみたいでさ、どお?」

「マジ???会いたい!!」

「連絡、取れる物ある?」

「ベルでいい?」

「うん!番号おしえて!」

「これ、あたしのピッチね!!」

「すげーな!ピッチ持ってんのか?」

「寮出てから何かと不便でね
いつが都合いいの?」

「今週末でも」

「そ?じゃあ、聞いてくるね?」


結が教室から出て行った


「森田-?なんで七瀬と話さないの?」

「別に」

「ダブルデートしよーよ?」

「なっ?俺も2人きりとか照れるし!」

「結がいいって言ったらな?」






週末、ダブルデートが決定した!!!



まだ、結と話せないまま……

結に、詳しく病院のこととか色々聞きたい

ちゃんと謝りたい

なのに……結を失う怖さが勝っている