2年生になり、教室が2階になった


銃剣道部にも後輩が入った


今日は、月命日

俺は、窓から中庭を見下ろす

ベンチでお弁当を、広げようとする結


1年のヤンキーみたいな奴が


健ちゃんの席に座った


結に何か話し掛けていた


胸騒ぎがした


松本も「なんだよアイツ……」

不安そうな顔をした


通りがかりの佐山に

「薫…学食?」

立ち上がりきく

「おう!」

「んじゃ、コレあげる!!食べて!」

「え?お前は?」

「くそガキのせいで、食べる気なくした」

わざわざ、くそガキを強調して

くそガキを睨んで、教室に戻ってきた


「恭ちゃん!パン買ってきて!!」


「おう!?」


学食に行ったことのない俺になぜ?

パシリかよ!

と思ったが

パンを2つ買った


俺と松本に結が愚痴る


「くそガキが!健ちゃんのことバカにしたの!そのうえ、やろう?って誘ってきたの!健ちゃんともしてないのに!!」

ご立腹である

でも、健ちゃんとそういうのなかったって聞いてご満悦の俺ら


そこに信也久しぶりの登場

「1年の中で、ナナ有名人みたいだぞ?」

「なにで?」

「一途な未亡人だとさ!」

「ムカツク……」

「狙われているから、気をつけろよ!?」

「うん…」

パンをかじりながら、しょんぼり

「あ!お金!」

「いいよ。別に」

「はい」

ボンボンは強請ったのに…?

パンくらいで、かしこまる


「七瀬-!げっ!お前パンかよ!」


空の弁当箱を手にした佐山

「誰かさんに弁当食べられた~」

「お前がくれたんだろ?」

「お口に合いましたか?」

「お前作ったの?、手作りだったぞ!?」

「他に誰が作るの?料理くらいするし」


羨ましいぞ!! 結の手作り弁当!!


「お前、俺の為に花嫁修業してたのか!」

「おえ。勘弁して!変態!」

「明日も作ってくれていいぞ?」

「いいよ!一緒に食べよ!!」


翌日


本当に佐山の弁当を作って

教室で2人で食ってる



なぜかヤキモキ焼かなかった

それより結の心の傷が開かなかったことが

本当によかったと思った