イルカショーの後

イルカの近くに行った、結は泣いてた

「イルカって…視力弱いんだよ?」

自分とイルカを重ねているんだ…

結のこと抱きしめた


「もー!しげくん!イルカ見てるのに…」

「んじゃ、写真撮ってやる!」


俺が、離れたら


バシャーーン!!


イルカの野郎!!

ひよっこり出てきて、振り向いた結に


チュッ いや…ゴツっと


キスした!!

びしょ濡れで、唖然としてる結

あんまり間抜けな顔だから、大爆笑!!

つられて結も大爆笑!!


「あはははは!!どうしょ!!あはは!」


飼育員さんが、慌てて来た

すみませんって…何度も頭を下げられた

シャワー貸してくれて

服も乾燥機にかけてくれる


「あっ!俺、皆に別行動って…言ってくる!」

「うん!」




結が戻ってきてから、外に出た
皆いたから、近くに行った


恭の彼女が泣いてて


結に

「七瀬先輩ばっかり…
恭くんの前から、いなくなってよ!!」


なにコイツ……

「元々、いないから…
勘違いしないで… 帰る!」


恭の彼女でも、俺の結を傷つけるなら

許さない

なんで、恭も何も言わないんだよ

チラッと恭を見た

自分だけ、被害者面かよ…


結を追いかけた


会話もなく、ただ歩いていた

「そんなに迷惑かな…
あたし…いたら…
色んな人を傷つけちゃうね…
しげくん…も…思ってる?」

「1度も思ったことねぇよ」

まっすぐ結を見て言った

「ごめん…こんなの…重いよね…」

「1人で抱えるから、重いんだ!
俺とはんぶんこしような?」

「…これ、捨てる」

恭との思い出のストラップを外した

「いいのか?」

「梨絵ちゃんに悪いから…」

「俺が新しいの選びたいなぁ?」

「えへへ、いいよ!」


ストラップのイルカを2人で道端に埋めた


「結、早く俺のこと好きになってな?」

「うん…」

「じゃなきゃ、結にエッチなキスとかできないし?」

「スケベ!!」

「てへっ」

「しげくん…」

「なに?」

「ありがとう////」

「どーいたしまして! 結…」

「なに?」

「好き!
俺のそばにいて、俺だけを見て!
俺、結がいないとダメだから!」

「ありがとう…結をこれからもよろしく」

「まかせろ!!」



2度目の告白をした



いつもスキスキ言ってるけど


少しづつでいい、俺を必要としてくれれば

いいなぁ