夏休みは病院で過ごす

菅井先生や薫、恭ちゃん、祥斗がお見舞いに来てくれて、嬉しかった

祥斗が元気なくて…可笑しいなって思って

「お母さん!散歩行ってくる!」

屋上に連れ出した

「祥斗!あたしには、何でも話してよ?」

「結…ごめん」

祥斗が話してくれた

祥斗がバイクで事故したとき、祥斗を避けて車が事故した

それは、あたしの両親だった

知らなかったよ…祥斗…

そして、昨日…祥斗がひいた人が亡くなった

菅井先生から電話があって、あたしとよりを戻し、薫達を遠ざけろって

祥斗があたしに抱きついて

「た…すけ…て…」

祥斗…泣いてる?

屋上の入口を見たら、薫と恭ちゃん

神様は、いたずらっ子だ

こんなに人をもてあそんで

あたしたちの答えは、出ていた

つき合うしかない

祥斗にキスされて

何度もごめんって…

「いいよ!つき合おう!」

苦しいよ…

もう、ヒーローはいらない

あたしが強くなる!皆を守るんだ!

ちゃんと好きって言いたかった

恭ちゃん…

恭ちゃんがあたしを好きって、しげくんから(浩一)聞いて、どんなに嬉しかったか…

それだけでいい…

その気持ちだけで、幸せだよ…本当に


あたしは、祥斗を好きになる


卒業するために


皆を守るために


こんなあたしを少しでも、好きになってくれて、ありがとう!

大好きだよ……あたしのヒーロー!!









何かを得れば、何かを失う











あたしの左目は、見えなくなった







きっと健ちゃんとこにいったんだ……









右目も少し見えづらい






少しづつ……




あたしは大切なものを失う





それでも大切な人を守れたら、それでいい