結と佐久間が、お揃いの金髪になった

中庭歩く時、佐久間はよく俺を見る

気を使っているらしい

だいたい申し訳なさそうな顔する


だったら、別れろ!コノヤロ!!



なんとなく…



わかってた




翌朝、電車でバッタリ鉢合わせた

「おはよ」
「おはよ」

「ん」

結が電車って…ことは…

「あたしたち一緒に住んでるの」

「森田!誤解すんなよ!」

「恭ちゃん、卒業式の後の話は忘れて」

「おまっ!!何言ってんだよ!!」

「あたし…祥斗といるから!」

「バカ!森田のこと好きなくせに!!」

グイッ チュッ


佐久間の顔を強引に振り向かせ



結からキスをした



大人しく話を聞いてりゃ、俺の前でキス


「お幸せに」


そう言って俺は2人から、外の景色に視線を移した


車内が混雑していたが、廻りにK高の奴はいない


「森田!なんだよそれ!約束しただろ?」

「仕方ねぇだろ?結がお前を選んだんだ」

「本気じゃねぇの、わかんだろ?」

「祥斗!いいから!」

「結…なんで…?」


佐久間が悲しそうな顔した

マジで

もう、疲れた


ただ好きでいたら、よかった

他の男と暮らす奴を待つほど強くねぇ

結局、俺より佐久間を選んだんだ


告白もしないで、フラれて、目の前でキス


俺、立ち直れないかも…