小さな恋の短編集



「なんで⁈どうしたの?
何かあったの⁈そしたら私がー」


「まだわかんねぇのかよ?」


彼の肩を両手で強く掴んでた
ことに気づいた。


それを彼が冷たく払う。


「おまえは俺に遊ばれてたんだよ。
わからないとかバカじゃねぇの?
本当に気づいてなかったとか
マジだったんだ。」


そう言い捨てて彼は私に背を向けた。




もう頭の中が驚きと、悲しみと、
怒りでぐちゃぐちゃだった。




「まぁ、あれだよ。
そんなに気にするな。
ずっと恋愛映画を観てたような
感覚だと思えばさ?
だからその親とかには言うなよ?」


急に振り返ったかと思えば、
それだけ言って彼は歩いてった。




動けない私を残して。