すこし切なそうに笑う優斗くん。

私、全然気づかなかった。

全然知らなくて。


いつから?私、思わせぶりな態度とかとってない?


出てくる疑問は一つも聞けない。





「私全然気づかなくて。」





「誰にも言ってないし、ばれないようにしてた。好きな人いること知ってたし、もう諦めないとと思っていった。」





放課後に、優斗くんに図書室で本を一緒に探してほしいと頼まれてきていた。

人気のない図書室には基本人はいない。

告白するための口実だと教えてくれた。