「正式に薫に縁談話が行ったの…?」
『なーに言ってんのよ!アンタのことに決まってんでしょうが!!』
「……え?」
昨日に引き続き、電話越しの薫に怒鳴られた。
相変わらず熱いなー、今日も。
「私?…ゴメン、私が何かヤラかしちゃったかなぁ?」
思い当たる節は色々ありすぎて絞れない。
でも、その中でも一番のやらかしは、……私が薫じゃないってことを彼に知られたってことだろう。
そのせいで、薫に迷惑をかけてしまうことは、本当に申し訳なく思ってる。
『何言ってるの!小鳥遊さん、アンタのこと探してるよ!?』
「え…っ?」
薫の言葉に、胸が一段と高鳴るのを全身で感じた。
彼が、私を……?
想像もしていなかった衝撃的な事実に、私は完全に固まってしまった。
何で彼が私を探すんだ。

