【短】俺の花嫁!




――翌日。


「おはようございまーす。」


私は、職場であるカフェに出勤し、いつもの制服に着替え、テーブルを拭いていた。


『おはよう、茉央ちゃん。』

「マスター!今日もいい匂いですね、こだわりのブレンドコーヒー。まだ開店前なのに。」


このカフェは、実は高校時代から働いていた。

高校生の時はもちろん、バイトで。

大学に行ってからも、働きやすいこのバイト一本でやってきて、まだ25歳だけど、ここではベテラン店員として認められつつある。

本当は、一生ここで働くのは考えてなかったのだけれど、就活の時期に、猛烈なマスターのスカウトを受けて、今では正社員として働かせてもらってる。

マスターとは気の知れた仲だし、一緒に働いている仲間も良い人ばかりだし、このカフェの雰囲気も、マスターのブレンドコーヒーも大好きだった。


『ぁあ、朝11時にブレンドコーヒーの注文を受けてね。』

「へぇ、予約注文なんて、珍しいですね。」

『まぁ、ね。あ、それでさ、茉央ちゃん。』

「はい?」


なんだか改まったマスターの物の言い方を不思議に思った私は、テーブルを拭く作業を止めて、カウンターにいるマスターに向き直った。