「は…っ」
やっと唇を離されたころには、私の息は絶え絶えだった。
なんでこんなこと…っ
『今夜は逃がさないよ?俺の花嫁。』
「ちょっ…!?」
ボーっとするだけで、抵抗しなかったのがいけなかった。
あれよあれよと彼に姫抱きにされた私は、豪華な寝室へ連れ込まれてしまった。
まさか――私の予感は、またもや現実となる。
『俺の名前、呼んで。』
「え…っ?」
ふかふかのベッドの上で組み敷かれた私の上に馬乗りした彼は、まさに肉食そのもの。
彼の瞳はギラギラしてて、見つめるだけで、体全身が熱を帯びる。
『知らないはずないだろ?――呼べ。』
「んっ…!」
彼の唇が、私の左耳を容赦なく襲ってくる。
彼が私に触れるたびに、私の体が反応して、震える。
これはヤバいかも、と思って、思わず彼の名前を呼んだのがいけなかった。
『もっと。』
「煌…っ!ひゃっ」
素早い手付きで脱がされた服が、彼の手によってベッドから離れていくのを横目に見たのを最後に、私は彼に溺れていった――。

