「なんだよ、図星かよ」
渉に言い当てられて恥ずかしくなってきた。
「今まで全然気付かなくて…。
だって何にも言われなかったし、
友達として接してたから…。」
「それで?そいつと付き合うの?」
「まだ考えてるの。
新平のこと好きだけど、幼馴染みとして好きなのか、男の人として好きなのか、よく分かんないんだよね。。」
「ふーん。」
「ふーんて。
どうしたらいいと思う?」
「今俺に言ったことそのまま言えば?
分かんないって。
後はそいつ次第じゃねーの?」
「そっか。。そうだよね。」
「そろそろ映画始まるから行くぞ。」
「う、うん!」
ガタッと席を立って足早に歩き出した渉。
「ちょっと待ってよー!」
足の長い渉は歩くのが早くて置いていかれそう。
「待ってってばー!」
それにしても、何か置いて行こうとしてない?
何か怒ってる⁉︎
あんなこと相談しちゃだめだった⁉︎
走って渉の袖を捕まえた。
「待ってよ渉!何か怒ってる⁉︎
私何かした⁉︎」
「……別にしてない。
でも…」
「でも何⁉︎」
「キス…されたんだろ?」
「う、うん。。それが?」
「……。うるせーよ、バーカ!」
「な、なにー⁉︎何でバカ⁉︎」
それから渉は一言も話さなくなった。
映画館に着いてからも。
気まずい。。
絶対何か怒ってる。。
「……あ、私飲み物買ってくるから!
何がいい⁇」
「……」
「もー!渉のバカ!
買って来ないからね!」
無視されて段々腹が立ってきた。
私何かした⁉︎
買って来ないからねと言ったけどコーラを2つ買って席に戻った。
「はいっ!飲みたくなければ飲まなければ⁉︎」
渉にコーラを渡した。
「……サンキュ」
ブーーーーー
その時映画が始まった。
内容はラブストーリー。
20年間離れ離れになった恋人の話。
あー。泣けるーーー。。
こういうの弱いんだよー。
目に涙が溜まっては落ちる。
再開した2人の熱いキス。
良かった、本当に良かったよー。。
すっかり映画に夢中になっていた私はふと渉のことを思い出し、渉の方を見てみた。
すると渉と目が合った。
「渉、泣いてないね」
小声で話しかけた。
「お決まりの構想だな」
渉も小声。
感動するじゃん!と言い返そうとした時、渉の顔が近づいて来た。
何か言うんだと思って待っていると、
突然キスされた。
「ん、えっ⁉︎」
大きな声が出そうになったけど、
ここは映画館。
ぐっとこらえて渉を見た。
渉は映画のことなんて忘れているかのようにじっと私を見ている。
私は渉がどうしてキスをしたのか、
その答えを渉が言うんじゃないかと思って固まりながら待っていた。
その時、また渉が近づいて来た。
「ちょ、ちょっと待ってしょ…う…」
私の口はまた渉に塞がれてしまった。
逃げることも声を上げることも出来ず、されるがままになっていた。
「ん、んん…ちょ…っと」
渉の舌が入って来た。
どこまでも私の舌を追いかけてくる。
「んっ、んー!はぁ、んー!」
執拗なキスに頭がぼーっとしてきた。
「お前、気持ち良さそうにしすぎ。
最後までするぞ?」
さ、最後⁉︎
渉のその言葉に我に返った。
渉はニヤッと笑うと映画を見始めた。
な、な、な、な、なに今のーーー⁉︎
何でキスなんて…⁉︎
しかもディープ…⁉︎
そして知らん顔して映画観てるし!
どういうこと⁉︎訳わかんない!
頭が混乱していた。
もう映画どころではない。
こんがらがった頭で今の出来事を
整理しようとしたけど、
考えはまとまらなかった。
涼しい顔で映画を観ている渉が憎たらしい。
そのうち映画は終わった。
周りの人はどんどん帰って行く。
私は渉の方を見ないで立ち上がり、
走って映画館の外に向かった。
「おい!ちょっと待てよ!」
渉の声が聞こえたけど、聞こえないフリをした。
渉に言い当てられて恥ずかしくなってきた。
「今まで全然気付かなくて…。
だって何にも言われなかったし、
友達として接してたから…。」
「それで?そいつと付き合うの?」
「まだ考えてるの。
新平のこと好きだけど、幼馴染みとして好きなのか、男の人として好きなのか、よく分かんないんだよね。。」
「ふーん。」
「ふーんて。
どうしたらいいと思う?」
「今俺に言ったことそのまま言えば?
分かんないって。
後はそいつ次第じゃねーの?」
「そっか。。そうだよね。」
「そろそろ映画始まるから行くぞ。」
「う、うん!」
ガタッと席を立って足早に歩き出した渉。
「ちょっと待ってよー!」
足の長い渉は歩くのが早くて置いていかれそう。
「待ってってばー!」
それにしても、何か置いて行こうとしてない?
何か怒ってる⁉︎
あんなこと相談しちゃだめだった⁉︎
走って渉の袖を捕まえた。
「待ってよ渉!何か怒ってる⁉︎
私何かした⁉︎」
「……別にしてない。
でも…」
「でも何⁉︎」
「キス…されたんだろ?」
「う、うん。。それが?」
「……。うるせーよ、バーカ!」
「な、なにー⁉︎何でバカ⁉︎」
それから渉は一言も話さなくなった。
映画館に着いてからも。
気まずい。。
絶対何か怒ってる。。
「……あ、私飲み物買ってくるから!
何がいい⁇」
「……」
「もー!渉のバカ!
買って来ないからね!」
無視されて段々腹が立ってきた。
私何かした⁉︎
買って来ないからねと言ったけどコーラを2つ買って席に戻った。
「はいっ!飲みたくなければ飲まなければ⁉︎」
渉にコーラを渡した。
「……サンキュ」
ブーーーーー
その時映画が始まった。
内容はラブストーリー。
20年間離れ離れになった恋人の話。
あー。泣けるーーー。。
こういうの弱いんだよー。
目に涙が溜まっては落ちる。
再開した2人の熱いキス。
良かった、本当に良かったよー。。
すっかり映画に夢中になっていた私はふと渉のことを思い出し、渉の方を見てみた。
すると渉と目が合った。
「渉、泣いてないね」
小声で話しかけた。
「お決まりの構想だな」
渉も小声。
感動するじゃん!と言い返そうとした時、渉の顔が近づいて来た。
何か言うんだと思って待っていると、
突然キスされた。
「ん、えっ⁉︎」
大きな声が出そうになったけど、
ここは映画館。
ぐっとこらえて渉を見た。
渉は映画のことなんて忘れているかのようにじっと私を見ている。
私は渉がどうしてキスをしたのか、
その答えを渉が言うんじゃないかと思って固まりながら待っていた。
その時、また渉が近づいて来た。
「ちょ、ちょっと待ってしょ…う…」
私の口はまた渉に塞がれてしまった。
逃げることも声を上げることも出来ず、されるがままになっていた。
「ん、んん…ちょ…っと」
渉の舌が入って来た。
どこまでも私の舌を追いかけてくる。
「んっ、んー!はぁ、んー!」
執拗なキスに頭がぼーっとしてきた。
「お前、気持ち良さそうにしすぎ。
最後までするぞ?」
さ、最後⁉︎
渉のその言葉に我に返った。
渉はニヤッと笑うと映画を見始めた。
な、な、な、な、なに今のーーー⁉︎
何でキスなんて…⁉︎
しかもディープ…⁉︎
そして知らん顔して映画観てるし!
どういうこと⁉︎訳わかんない!
頭が混乱していた。
もう映画どころではない。
こんがらがった頭で今の出来事を
整理しようとしたけど、
考えはまとまらなかった。
涼しい顔で映画を観ている渉が憎たらしい。
そのうち映画は終わった。
周りの人はどんどん帰って行く。
私は渉の方を見ないで立ち上がり、
走って映画館の外に向かった。
「おい!ちょっと待てよ!」
渉の声が聞こえたけど、聞こえないフリをした。
