二日間かけて行われる球技大会も 後半になって やよい率いる 私たちのバスケチームは決勝まで来ていた やよいと私以外はほとんど初心者 だってのにここまで来ちゃったと すごく後悔している 相手チームには3年生で バスケ部の生徒が二人もいるチーム なにがなんでも負けられないって顔をしていた 女子の決勝の後にやる男子の決勝の チームも体育館に揃っていた 始まる直前に後ろから声がした 「やよいちゃんだっけ? めっちゃバスケうまいじゃん」 あの低い声だった