誰も教えてくれない




「わかったわかった。
 今日は有力な情報も得られたし。
 久しぶりに話せたし
 頑張れる気がするんだよね」



少し上機嫌気味な私に
「絶対だからね」って
やよいが後押しする

どちらの恋もここから
始まっていく


まだまだ遠い夏が

恋しくなるほど

気持ちが高ぶっていた