「ねぇ、彼氏いる?」

唐突に聞こえてきた低い声

出会いは突然だった

いきなりのことで
何を言われているのか
わからなくなった
私の頭にはハテナが
たくさん浮かんでいた

「い、いません」

「ふーん、ならもう少し
 その席空けといてよ」

そう言って去っていった

その瞬間
私はどこの誰かもわからない
相手に恋に落ちていた