「美希!おはよう」

「あぁ。おはよう。」

最近、私は少し変わった気がする。
あいさつされたらちゃんと返すし、最近あんまり無視はしなくなった。
まぁ、嫌いなのは嫌いだけど。

「それでー?和人くんとはどうなのよ」
「別にどうでもないよ。嫌いだし」
「そっかー、でもあんま仲良くしないほうがいいよ?亮介先輩怒ると怖いから。」
「そうだね」
亮介––––––
私の彼氏のことだ。私の彼氏は五十嵐亮介。1歳年上だ。
顔はそこそこかっこいいからよくモテる。
でも、すごい独占力が高くて嫉妬深い。
それでも、私はこの人と一緒にいたいと思ってる。


だから和人と仲良くしているところを見られたら。

そんなある日…


「美希?ちょっときて。」

「何?」

「いつも一緒にいる男ってだれ?」

きっと和人のことだ。

「あぁ、和人ね。同クラのただの友達だよ。だから、気にしなくて大丈夫だよ。」

亮介だけは裏切らないって決めているんだ。
唯一、私のことを認めてくれた人だから…

だから亮介のこと、心配させたくないから。
和人とは仲良くしないでおこう。
ってゆーか仲良くなんてなった覚えないんだけど