「アルは、間接キスってどこまで許容できる?」
「そりゃー、好きな子とだったらオールOKでしょ」
「じゃあ、俺とは?」
「ハル? そーだなぁ……、飲み物と、そこのナポリタン美味いから食ってみろってあーんされたらする」
「俺もその位は気にしないよ。でも、リップクリームってどうよ!?」
「それは無いな」
「あの3人は、それがOKなんだよ」
「距離が近すぎて、兄弟みたいなもんなんじゃね?」
そうなのかな、とハルキは腕を組むが、8年前から続く謎ともなるとそう簡単に納得することが出来ない。
「ルウとサユコがヒサギちゃんに使わせてるんだったら、もしかして好きなのかな〜で済んだけど、ヒサギちゃんから言う事もあるし……。ルウなんて、色付きリップを渡してイタズラする事とかしょっちゅうでさ」
「ヒサギちゃんの怒る姿が目に浮かぶわ」
唇ピンクになったまま気付かないで1日過ごしてた事もあったな……、等と思い出に浸っている場合ではない。
「なんか……なんかズルいよね!?」
「え? ああ……うん。なぁ、ハル」
ズズ、とコーラをストローで飲み干しながら、アルゼフは手元に視線を落とした。


