不機嫌な君

午後からは、極力耳を塞いで、仕事に集中した。そのおかげか、ミス一つすること無く、無事に仕事が終わった。

「…終わった〜」
そう言って背伸びする。

「私も終わった〜。圭ちゃんには、メールしといたから、先にお店行っとこうか」
葉月さんの言葉に笑顔で頷く。

今日は、何食べようかな〜なんて思いながら、葉月さんと2人で行きつけのお店に向かった。

「圭ちゃん少し遅れるみたいだから、先に飲んじゃおう」
そう言って、生を二つ頼んだ葉月さん。
私はそれに合うおつまみを頼んだ。

2人で愚痴を言い合ったり、ファッションの話しをしたり、話しに華が咲いていた。

「…あ、圭ちゃん！こっちこっち」
私達に遅れること1時間。
仕事を終えた圭介さんがやってきた。


…、疫病神を連れて。

私と葉月さんの顔から笑顔が消えた。