大学を卒業し、一発合格で金崎物産に就職。
一般事務をこなしながら毎日楽しいオフィスライフを送っていた。
「おはようございます」
「あ、おはよう、ひとみちゃん」
私の隣のデスクに座るこのきれいな女性は。
藤村葉月さん(28)
周りに目が行き届き、仕事も早い。そして何より、後輩想いの優しい人。
私は葉月さんが大好きだ。
「どうしたんですか?…今日は何だかご機嫌みたいですね」
私の言葉に、待ってました!と言わんばかりの顔をした葉月さん。
私は思わず一歩後退する。
そんな私の両腕を、葉月さんはガシッと掴んだ。
…見かけによらず、力強いですよ。
と、突っ込みたかったが、それはあえて唾と一緒に飲みこんだ。
「そうなの、今日の私は超ご機嫌なの」
そう言って満面の笑みを浮かべた葉月さん。
私は笑顔を引きつらせ、もう一度問いかけた。
「…一体、どうしたんですか?」
「今日なの!」
「・・・何が??」
「この総務部に、新しい部長が海外から帰ってくるのよ」
「…海外から、ですか?」
「そうなの!その人、この金崎物産社長の息子さんでね?超絶イケメンらしいの」
「・・・はぁ」
あまり乗り気でない私の返事を聞き、葉月さんは私の興味を駆り立てようと必死。
「まだ36歳だって言うし、結婚もまだだし、もしかしたら?なんて」
「…結婚してなくても、超絶イケメンなら、彼女の一人や二人」
「それがいないのよ!」
「・・・」
一体その情報どこから?…恐るべし、葉月様。
一般事務をこなしながら毎日楽しいオフィスライフを送っていた。
「おはようございます」
「あ、おはよう、ひとみちゃん」
私の隣のデスクに座るこのきれいな女性は。
藤村葉月さん(28)
周りに目が行き届き、仕事も早い。そして何より、後輩想いの優しい人。
私は葉月さんが大好きだ。
「どうしたんですか?…今日は何だかご機嫌みたいですね」
私の言葉に、待ってました!と言わんばかりの顔をした葉月さん。
私は思わず一歩後退する。
そんな私の両腕を、葉月さんはガシッと掴んだ。
…見かけによらず、力強いですよ。
と、突っ込みたかったが、それはあえて唾と一緒に飲みこんだ。
「そうなの、今日の私は超ご機嫌なの」
そう言って満面の笑みを浮かべた葉月さん。
私は笑顔を引きつらせ、もう一度問いかけた。
「…一体、どうしたんですか?」
「今日なの!」
「・・・何が??」
「この総務部に、新しい部長が海外から帰ってくるのよ」
「…海外から、ですか?」
「そうなの!その人、この金崎物産社長の息子さんでね?超絶イケメンらしいの」
「・・・はぁ」
あまり乗り気でない私の返事を聞き、葉月さんは私の興味を駆り立てようと必死。
「まだ36歳だって言うし、結婚もまだだし、もしかしたら?なんて」
「…結婚してなくても、超絶イケメンなら、彼女の一人や二人」
「それがいないのよ!」
「・・・」
一体その情報どこから?…恐るべし、葉月様。