「葵…………葵………………」 誰かが私の名前を呼んでる。 手も、握られている感触がある。 誰……………………………………? 私………………何したんだっけ? あ、猫だ。 横断歩道で止まってたら、猫が飛び出したんだ。 あんまりくつしたにそっくりだったから、私は気づいたら、飛び出してた。 もちろん、はねられた。 あんまりそのときのことは覚えてない。 ただ、遥が私を呼んでた気がする。 ただ、それだけは覚えている。