僕の日々を染めた人

「くつしたー」


「…………今日もご機嫌だな。」


葵も飽きないヤツだなぁー。


ここんとこ、毎日のように俺んちに寄って帰ってる。


葵のお父さんも心配してないのかな?


男の家に来てるなんて知ったら、俺ボコボコにされるな。


「そろそろ帰った方がいいんじゃない?」


「あ………………もう7時か…………」


葵は、靴下を抱き上げ、時計を見上げて言った。


「んじゃー、帰ろっかな」


俺はいつものように、下まで見送ろうとした。


家まで送るっていったら、「いい、大丈夫だから。」って聞かないし、「もーこなくなるよ?」って脅しまでしてくるから、下まで。


玄関のドアを開けた瞬間。


ザーーーー。


「………………雨………………」


勢い良く、雨が降っていた。


「うそぉ………………」


しかも、豪雨。天気予報ハズレじゃん。


「………………遥。」


突然、話しかけられて、んん?と、情けない声が出た。