僕の日々を染めた人

あーあ。


制服のまま寝そべるから、めちゃくちゃ制服に毛がついてる。


「葵ー」


「なにー?」


「めっちゃくつしたの毛、ついてる」


そしたら、「えっ、うそっ」と、やっと気がついた。


「全然取れてねーじゃん。」


「そんなこと言ってる遥にも毛、発見!」


「え?うそ」


「ほんと。取ってあげよーか」


「うん、取って。」


そうお願いしたら、這いつくばって俺に近づいてきた。


俺の前にちょこんと座ると、セーターに着いた毛を取り始めた。


ちょっ………………前かよ………………


うわー………………やばいかも。


よく考えたら、俺ら二人きりじゃん。


やばいやばいやばい。落ち着け俺。


「んー。はいっ、しゅーりょー」


あ……………………。


葵が毛を取り終えて、上を向いた。


その時俺は、葵の顔に手を伸ばし、自分の顔を近づけた。


『キスしたい』


でも俺は、我に返った。