僕の日々を染めた人

「?」


葵は一点を見つめていた。


俺は葵の顔をのぞきこみ、葵の視線の先を見た。


「………………ダンボール?」


「………………猫の鳴き声。」


「え?」


そうつぶやいて葵は、走ってダンボールのそばに行った。


俺は葵のあとを追いかけ、ダンボールを開けてみた。


「ニャー」


……………………マジだ。


「…………鳴き声なんか聞こえた?」


俺にはこの距離でやっと聞こえる小さな子猫の鳴き声。


しかもダンボールは閉まってたのに。