俺はプリンに伸ばしていた手を引っ込め、


テーブルの上の携帯に手を伸ばした。


「もしもし」


「あ、もしもし??起きた??」


「さすがに起きてる。」


「よね。じゃあ、私、8時10分のに乗るから。」


「わかった〜」


通話時間、37秒。


たったそれだけの会話。


だけど、リビングが温かく感じた。