11月に入った。
「…………寒い………………」
「だらしがない!男のクセに」
バシンっと葵に背中を叩かれる。
俺は寒がりなんだよ。
定番のセーター姿。
女子はすごい喜んでいた。意味わかんないけど。
「評判受けいいよね、遥のセーター姿。」
俺よりもだいぶセーターを着こなしているココロは、嬉しそうに言った。
俺の家は、少し明るくなった。
毎日ではないけど、葵とココロと太一が、
俺の家に来てくれるようになった。
太一は1ヶ月に1回泊まっていってくれる。
葵が最初、切り出してくれた。
『遥んち、行きたい』って。


