「遥大丈夫か?」
突然帰ってしまって、ココロと太一はびっくりしたらしい。
太一には、LINEで伝えておいた。
忘れることができない、俺の過去。
本当は毎日、自分を恨んでいた。
毎日、『過去に戻れたら』って、願ってた。
過去に戻れたら、どうにでもできるのに。
俺が生まれないように、父さんが死なないように、母さんと父さんが出会わないように。
そんなくだらないことばっか考えてた。
でも、俺は幸せになんなきゃいけない。
やっと気づけた。
精一杯生きていかなきゃいけない。
遅くなったけど、父さん。
俺は幸せになって、人を幸せにして見せる。
彼女を、幸せにして見せる。
「星乃、ありがとう。」


