僕の日々を染めた人

「なんで病院に?」


「なんでって…………風邪ひいたから。」


ふーんって答えると、藤崎は私の顔をちらっと見て、また目線を外した。


「…………学年トップ10にギリギリ入れない星乃葵。」


「学年トップ10だのどーのこーのは余計」


ちょっとムッとした顔をして、そのあと無意識に微笑んでいた。


藤崎は驚いた顔をして、ぼそっと言った。


「変わったな、お前。」


「え?」


「一年の時は全然笑わないし、表情全く変わんなかったのに。」


まぁ………………それはそう。


笑わないし怒らないし泣かないし、何一つ表情を変えることはなかった。


そんなことするのが、『面倒くさい』とさえ思っていた。