僕の日々を染めた人

俺はいつの間にか、なんの意識もなく、


手すりに触れていた。


ヒンヤリと冷たい。


涼しい風が、少し頬に当たる。


何も考えないで、手すりを乗り越えていた。


そして何も考えないで、その場に座り込んだ。


そのとき、人の気配がした。


ふと横を見た。


そこには、黒い長い髪をなびかせている1人の女の子がいた。


少し背丈の高い。


あれ。どっかで見たこと………………ある…………


あれは確か……………………


って待って。あの人、死のうとしてるんじゃ…………!


「星乃さん!」


気づいたら、そう呼んで、彼女の手をしっかり掴んでいた。