葵の病室まできた。
いざ扉を開けようとすると、心臓がバクバクする。
走ってかいた汗なのか、緊張でかいた汗なのかわからない、とにかく汗が頬や背中をつたった。
ドアノブを握ったそのとき、中から男の声が聞こえた。
楽しそうに笑う葵の声と、低い男の声。
『誰……………………?』
なんでか怖くなって、俺はドアノブから手を離した。
病室の前の椅子に、腰をおろした。
「じゃあな、またくるから」
「うん、ありがと」
あ、人が中から出てくる……………………
「そこにいるのはわかってた。」
「えっ、あ…………………………」
病室から出てきたのは、俺よりは小さいけど、身長は高めの男子が出てきた。


