僕の日々を染めた人

「あのね……私も、こういうことあったの。

昔の彼が、私のためにって守ってくれたんだけど……私に真実を隠してたの。

そのせいで、彼は退学になった。

何も言わないで、手紙だけ残して消えちゃったの。

手紙なんて書くような人じゃないのに。」


あははって、目に浮かんだ涙を拭って、花ちゃんは微笑んだ。


「だから、二人に後悔して欲しくない。

ね?今すぐ行って!」


背中をトン、と押された。


心も押された。


俺は、とにかく走った。


とにかく走って走って走って、葵のもとにむかった。


でも、俺はその後、死ぬほど後悔することになる。