そのまま後ろにあるソファに横になって、さっきのドキドキで勉強する気が失せた私は、手の近くにあった四角いクッションに顔を沈めた。 あ、この香り。 みなとのニットのカーディガンと同じ香りがする。 安心する。 チクタクという時計の音を聴きながら、ゆっくりと瞼が降りてきて、そのまま眠りの世界へ旅立った。