曖昧な関係



国立の大学へ通う大学2年生のみなとは、容姿端麗で頭脳明晰。




パソコンをするときにかけている眼鏡も、その美しい顔にとても似合っていて、腹立たしいくらいだ。






今、彼女はいるのだろうか。






この前別れたことを聞いて、高校生の私にもチャンスがあるかも!なんて思ったけれど、事実そう上手くはいかないものだ。






頬杖をついて、ただみなとを見つめ続けた。





こっちみろ!こっちみろ!


ほら!












「………バーカ」




清々しいほどのシカトについ漏れてしまった心の声。