曖昧な関係





今、馬鹿みたいに真っ赤だろう私を、ふっと小さく笑って、





「本当は嫌じゃねーだろ」





なんていうから、ちがうもん、と呟いた声はきっと聞こえてないくらい小さい。






そっと、みなとの腰に手を回して、私は自分の赤い顔を隠すように、胸に顔を押し付けた。






あれ?

みなとの心臓が心なしか速い。


ドキドキ、してくれてる?




「お前、寝てないだろ」


「…寝てる」


「嘘つけ、今何時だと思ってる?夜の9時だぞ、昼から寝てたくせによく言う」




嘘!?

そんなに寝てたの??


慌てて時計を見ると、21時を少し過ぎていた。


やばい。

何してんだ私。