曖昧な関係














「んんっ…」





息苦しくなって、段々と頭が覚醒していった。


目覚めた直後にわかる、息苦しさの正体。





何故か、私はみなとに抱きしめられていた。



腰からお腹の方へ回った腕は、男らしく筋肉があり、血管が浮き出ている。それだけでも心臓は壊れそうなのに、真横には綺麗なみなとの顔がある。






「…みなと」






ぐっすり眠ったまま起きる様子はない。




モデル顔負けのその美形は、神様は不公平だと思わせてしまう。



一目見ただけで惚れるだろう。





私も、肩を並べられるくらいの美人だったらなぁ…

この人の隣を歩けるくらいに。