気がつけば貴方に....。

あれから体調もすぐに治り、学校へ行くのにも体は拒絶反応を起こさなくなっていた。


「由香里、今日お茶しない?」


私からお茶を誘うことなんて滅多にないが、この前のお礼を兼ねて由香里を誘ってみた。


「ごめん華奈。今日は用事あるんだ」


「そっか。じゃあまた今度ね」


「うん。ごめんね」


由香里が誘いを断るなんてこれまた珍しいことだ。
まあ、また今度の機会にしよう。


今日は由香里も用事があると言っていたし一人で帰るか。
私は階段を下り下駄箱に向かった。

下駄箱に向かっている途中、由香里の声が聞こえた。

私は気になって、声のする方向に歩いていった。


「由香里は本当変わんないよな〜」



由香里の声がする方向に向かってきたはずが、そこにいたのは先輩の姿だった。

恐らく、由香里と話しているのだろう。

とても楽しそうに笑いあう二人、どっからどう見ても私にはカップルにしか見えなかった。

ズキン
急に胸が苦しくなった。
また体の調子が悪くなったのかと思い、私は急いで家に帰った。

胸の痛みは帰っている途中に収まっていた。

その日の夜、私は中々寝付けなかった。