「離してください!!」


「嫌だ...」


「離して....離し...て...。」


「嫌だ...」


「何で」
「なんで先輩は、私なんかの事っ!!」


「好きだからに決まってるだろ!!!」



マンションのロビーに響き渡る先輩の声


「大好きなんだよ」

「お前のことが、大好きで大好きで止めらんねぇんだよ!」

「大好きだから、意地悪したんだ」


「!?」


「言い訳に聞こえるかも知れないけど、男ってゆう生き物は、本気で好きな女の子には意地悪したくなっちゃうもんなんだよ!!」


「もういいです、先輩」


「だから、華奈...」


「もういいですからっ!!」


「華奈?」