気がつけば貴方に....。

「先輩!?」


「何?」


「何じゃないですよ」


「どいてください」

「重いです!」


「嫌だ」


そう言うと先輩は自分の顔を私に近付けてきた。


「先輩。近いです」


私は、冷静に対処する。


「近づけてんの」


先輩は笑いながら言う


「なあ、華奈」


「はい?」


「キスしていいか?」


「は?」


「いいよな?」


「いやいやいや」

「ちょっと待ってくださいよ」


「もう待てねぇーよ」


「えっ、いや、ちょっと」


みるみる私の体温は上昇する

心拍数が上がっていく

こんなこと初めてだ。

「もう無理だ。間に合わない」と思った時


「うっそ〜ん」

「照れる華奈可愛いな」


「えっ!」


私はまんまと先輩に騙されたようだ。

いつもなら騙されたところで、「いい加減にして」とか言えるのだろうけど何故だか無性に腹が立つ。


「先輩」

「出てってください」


「華奈?」


「出てってください!!」


「ごめんて」


「いいから出てってください」

「お願いします」


「華奈...」

「ごめん」


気が付くと私の手には大粒の滴が何滴も、何滴も垂れていた。

騙されたくらいでなんでこんなムキになっているんだろうか。

自分でも理解できぬままそのまま眠りについてしまった。