二限は体育だった。


女子は更衣室へ。


男子は教室で着替えた。


私たち女子は陸上で、男子はサッカーだった。


サッカーは水樹くんの得意スポーツで前の授業でも別の授業をしているはずのクラスの女子から声援を浴びた。


今回の授業に関しては、女子の方は授業にならないと思う。


なんせ、あのイケメンツートップがサッカーで別チームとして戦うのだから。


更衣室ではその話でもちきりだった。


「どっち応援する?」


「やっぱり、昂君じゃない?」


「えー。水樹くんもかっこいいじゃん。。私は水樹君かな」


「選べないー」


そんなことを話している子たちに向けて千里が小声で


「選ばなくていいっての。」


「千里!聞こえちゃうよ?」


「いらいらするんだもんー。授業やれっての」


「まあまあ」


千里ははっきりいってあまり頭がいい方ではない。


むしろ悪いは方だ。


そのため、体育など、実技で点数を稼ぐしかない・・・らしい。


本人曰く。