受験が終わり、颯斗さんのおかげで無事合格出来た。
と言う事は家庭教師も終わると言う事で…
「颯斗さん、私無事に合格出来ました!
颯斗さんのおかげです、ありがとうございました!!」
颯斗さんに対して頭を下げた。
今日は家庭教師最後の日。
そう、これが最後…
「俺の力じゃないよ
頑張ったのは優菜ちゃん自身なんだから
本当におめでとう」
頭を上げて颯斗さんの顔を見ると、まるで自分の事のように嬉しそうな顔をしていて。
そんな顔を見て、誰よりも颯斗さんの“おめでとう”が一番嬉しく感じた。
「…もう最後なんですね…」
私はつい本音を口にしてしまった。
颯斗さんも驚いた顔をしている。
「あ、今のは、えっと…」
すると颯斗さんはクスクスと笑う。
「よかった、俺も優菜ちゃんともう会えないの寂しいと思ってたんだ
…でさ、これからもたまに会わない?
もちろん勉強の分からないところ聞いてくれてもいいし…俺の相談もたまに聞いて欲しいな」
颯斗さん…
私…颯斗さんの好きな子にはなれなかったけど良き相談相手にはなれたのかな?
私の恋が叶ったわけじゃないのに嬉しかった。
その言葉で充分満たされた。

