あれから数日。

教卓に担任が立ち、こう言った。


「もうすぐ体育祭だが…
誰か体育祭の実行委員にならないか?」


それはもうブーイングの嵐だった。

俺は部活あるから…とか、私バイトだしー…とか、そもそもLHRは寝てる人もいる。

みんな参加する気ないんだろうな…


「先生、私時間あるので実行委員になっても大丈夫ですよ」


「優菜やるの!?」


綾ちゃん達が驚いていた。


「…うん…
みんな忙しいからこういうのしたくないだろうし、私は暇だから大丈夫だよ?」


「せ、先生!!
俺やる!!俺も実行委員やる!」


悠也くんが手を挙げた。

隣の席の啓くんがニヤっとした。


「悠也〜
実行委員になる理由が不純すぎるだろ〜」


「うっせ!
お前は黙っとけよ!」


悠也くんが照れながら啓くんに言い放った。

理由が不純…??

何がだろう?