好きだったよ。



「あ、さっき言うの忘れてたんだけどね…」


啓くんが何かを思い出して話し出す。


「優菜ちゃんの事は颯斗から聞いてたんだ
教える子が優菜ちゃんって子で凄く素直な子なんだって」


だから知ってたんだ…


「あと…優菜ちゃんの恋バナ俺に相談しなよ
今は悠也に相談してるんだろ?」


どうしてそんな事知ってるのか…


「そうだけど…」


「俺なら颯斗の事もよく知ってるし、颯斗の好きな人が実の姉だって事も知ってる
相談しやすいんじゃない?
…悠也には話せる限界があると思うんだ
だから中途半端に相談しない方がいい」


そうなのかな…?

悠也くんは大切な友達で…隠し事したく無いのに…

だけど中途半端という言葉に私は揺らいだ。

確かに颯斗さんの恋の相手が実の姉だとか、ボロがいつ出るか分からない。


「…分かった
颯斗さんの相談は啓くんだけにする事にするよ」


すると啓くんは目を細めて、


「ん」


と、頭を撫でられた。