好きだったよ。



「平野さん、こんにちは。
ええと、優菜ちゃん…だよね?
初めまして、高橋颯斗(タカハシ ハヤト)です
よろしくね」


先生はニコッと微笑む。

染めているのだろうか?
髪色は暗いが、少し茶色っぽい。
髪型もパーマとかで手を加えてるわけではなく、一目見ただけで分かるくらいにサラサラ。
長さも長すぎず、清潔感のある感じ。

爽やかでとても穏やかそうな人、読書が似合いそうな人。

そんな第一印象だった。


「あ、えっと…よろしくお願いします!」


私は深々と頭を下げた。


「この子少し人見知りなんだけど…
たぶん高橋先生ならすぐに慣れると思うわ
だから私からもよろしくお願いします」


お母さんも少し頭を下げた。


「いえいえ、僕も教師を目指してるんでこういうのは凄く為になるんです
受験合格出来るように頑張ろうね」


そう言ってまた先生は微笑んだ。

先生の透き通るような綺麗な瞳に心が吸い込まれる。

この時自覚は無かったが、私は先生に一目惚れしていたのかもしれない。