「もちろん会って欲しいです!
颯斗さんの恋…いつか叶うといいですね?」


「…ありがとう」


颯斗さんは少し切なそうな顔で笑った。

颯斗さんの恋は簡単なものではないのかもしれない。

私みたいに好きな人に好きな人がいるとか…??

私は颯斗さんの良き相談相手であろうと決心した。

しばらく好きなままかもしれないけど颯斗さんに彼女が出来たらきっと諦めがつくはず。





それから私と颯斗さんは連絡先を交換し、家庭教師期間は終了した。

お母さんは颯斗さんに何度もお礼を言っていた。





また会える。


その確証があるだけで中学三年生の私は幸せだった。