第1巻 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~

昼食をとり終えると、俺はディーブ達の方へ向かった。
サラフィリアがTVを凝視している。
俺も何気なくTVに目をやってみた。
TVには、昼ドラが放送されていた、内容はドロドロ系の恋愛だ。
楽しいのか...、俺は疑問で仕方が無かった。

こういうのが好きな事が女心というものだろうか。
いや、そう言えばギフトもこれと似たようなドラマを見て、面白がっていた事を思い出した。
如何やら女心限定では、無さそうだ。


「おい、ギフトんとこ行くぞ。」

「待って!今いいところなんよ!!」


サラフィリアが俺に手を向けて、そう言った。
現状よりドラマが大事なのか、お前は...。
溜息が漏れる。

仕方無く俺もソファーに座る。
面白くもないドラマが終わるまで、俺は欠伸をしながら、待った。