僕が料理をしている間、ディーブ君とサラフィリアさんの会話が聞こえてきた。
ディーブ君がシッカーリオの人達以外で話すなんて、珍しいこともあるものだ。
僕は手を動かしつつ、その会話に耳を傾けた。


「なぁ、ガキンチョ...。お前も殺しやっとんの?」

「...そうだけど、其れが?」

「いやー、そうは見えへんと思ってな。」

「世の中、君が考えている程優しくはないよ。」

「それ意味解らへんのやけど...。」

「意味が解らないなら、1度ぼくに殺されてみる?」


ディーブ君なに恐ろしいこと言ってんのッ!?
危うく僕は転倒しそうになったよ。
そう言えば、僕もディーブ君の殺し方って知らないな。

以前セルリアに興味本位で聞いてみたのだが、知らない方がいいと言われた。
僕も深くは追求しなかったんだけどね。
余りに精神的にくるようだったら、軽く1ヶ月はディーブ君と会話できそうにないもの。

もしかして、僕はこうだから女々しいなんて言われるのだろうか。
仕方無いよ怖いんだもん!!


「遠慮しとくわ。まだ死にとうないから。」

「あ、そう。」


ディーブ君の声が残念そうに聞こえたのは、僕だけかな...。
サラフィリアさんも返し方普通過ぎるよ。
こういう人達って皆こうなの!?
僕怖いんですけど!!

僕は今以上に素早く手を動かした。