side:セルリア
デイの元で暫く休息を取ることが出来た俺達は、家へと向かっていた。
人見知りの激しいディーブも、少しずつサラフィリアに慣れてきたのか、気付けば並んで歩いていた。
サラフィリアも随分と大人しくなった。
電車内とはまるで別人だ。


「ガキンチョ、怖くねぇの?」

「別に...。その呼び方止めて、腎臓1つ貰うよ。」

「ジンゾウ...?何だそれ?」

「...臓器。」


サラフィリアが顔を蒼くする。
ディーブは子供でも、俺達と同じ殺人鬼だ。
最も殺しのスタイルは俺達とは、全く違うがな。

ディーブの場合は俺達が生きたまま確保して、それからディーブが麻酔無しの解剖を始める。
生きたまま相手は殺されていくのだ。
それも長時間。ディーブは死なない程度に少しずつ、解剖していく。
意識が無くなれば、強制的に起こされる。決して逃れることの出来ない痛み...。
それがディーブの殺し方だ。