家から出ると案の定外は寒かった。
俺達は駅を目指して足を進めた。
俺はディーブが迷子にならないように、しっかりと手を掴んだ。
「そう言えば...サウリリス街まで何買いに行くんだ?」
見下げるような形になるが、俺はディーブの方を見た。
ディーブは俺の歩幅について行くのに必死で、此方を見てくれなかった。俺は少し歩幅を縮める。急に歩幅を縮めた所為かディーブはバランスを崩して、転けそうになった。
おいおいしっかりしてくれよ。
俺はディーブが転けないように、握っている手に力を込める。体制を立て直し、ディーブは俺の質問に答えた。
「前回の依頼で医療品が、殆ど無くなった。...だから、それを買いに行く。」
「確かに前回は怪我人多かったからな...。」
ディーブ以外は全員負傷してるしな。
それは買わなくては、ある意味俺達の死活問題だ。
治療が出来なくなったら、俺たちは死んでしまう。俺達だけではなくそれは皆平等の事だがな。
いくら腕のいい医者がいても、それを治す器具がなければならない。
知識だけでは人は救えない、それは逆に己を苦しめるだけだ。
救う方法を知っているが、それを実行出来ない哀れな人になってしまうだけだ。
「じゃー、早く買っちまおうぜ。」
「...うん。」
ディーブの手が俺の手を握る。
嗚呼、最近一緒に買い物行ってなかったからな。ディーブは嬉しいのだろうか。
俺は少し微笑むと、ディーブの手を握り返した。
俺達は駅を目指して足を進めた。
俺はディーブが迷子にならないように、しっかりと手を掴んだ。
「そう言えば...サウリリス街まで何買いに行くんだ?」
見下げるような形になるが、俺はディーブの方を見た。
ディーブは俺の歩幅について行くのに必死で、此方を見てくれなかった。俺は少し歩幅を縮める。急に歩幅を縮めた所為かディーブはバランスを崩して、転けそうになった。
おいおいしっかりしてくれよ。
俺はディーブが転けないように、握っている手に力を込める。体制を立て直し、ディーブは俺の質問に答えた。
「前回の依頼で医療品が、殆ど無くなった。...だから、それを買いに行く。」
「確かに前回は怪我人多かったからな...。」
ディーブ以外は全員負傷してるしな。
それは買わなくては、ある意味俺達の死活問題だ。
治療が出来なくなったら、俺たちは死んでしまう。俺達だけではなくそれは皆平等の事だがな。
いくら腕のいい医者がいても、それを治す器具がなければならない。
知識だけでは人は救えない、それは逆に己を苦しめるだけだ。
救う方法を知っているが、それを実行出来ない哀れな人になってしまうだけだ。
「じゃー、早く買っちまおうぜ。」
「...うん。」
ディーブの手が俺の手を握る。
嗚呼、最近一緒に買い物行ってなかったからな。ディーブは嬉しいのだろうか。
俺は少し微笑むと、ディーブの手を握り返した。


